以前、アメリカのシアトルに程近い、とある牧場を訪問した時のことです。 そこでは、人々は自分の好きな時間にやってきて、馬房から自分の馬を連れてきて、馬装をし、思い思いに馬に乗り、終わると自分で馬の手入れをして、馬房に戻して帰っていくのです。乗っている間、馬の問題点や分からないことがあればトレーナーと相談し、また自分でトライする、といった具合です。ライダーの層も、始めたばかりの人からベテランライダーまでと幅広く、年齢もまちまちです。 また、馬をとても大切にし、かわいがっているのはもちろんですが、その中には＜人と馬との主従関係＞もしっかりと成り立っていました。

そこには、自由で楽しく、質の高い乗馬があり、全て馬が軸である世界が広がっていました。そして「馬が優秀な上に、良くトレーニングされている」とも感じました。 この時見た光景と感じた事が、ランチサンウエストをたちあげる時からの理想でした。

オープンから８年経ついま、理想の光景がここにあります。 もちろん乗馬は初めて、という方も訪れますので、体験乗馬も受け付けています。 このメニューでは、大きな動物である馬が自分の思い通りに動いてくれる面白さを感じてもらい、馬が賢い動物であるということを知ってもらっています。 続けてレッスンを受けたい方はには、乗馬スクールを行っています。スクールは全６回ですが、今まで受講された方の全員が、スクール終了の頃には、自分で馬装をし、馬を馬場まで連れて行き、馬に対してリーダーシップをとって、自分で考えて乗るようになりました。

乗馬は年齢、性別に関係なく始められ、続けられるスポーツです。 そして、初心者であれ、上級者であれ、乗馬というものは運動神経だけで”馬という乗り物”を乗りこなすものではなく、"馬という生き物”とコミュニケーションをとりながら楽しめるスポーツなのです。